Eva's Short Essay-TREND PARK Vol.10
トレンドマイクロ株式会社代表取締役社長 兼 CEOのエバ・チェンがつづるショートエッセイ
TREND PARK vol.10(2007年11月発行)掲載
すばらしい出来事
先日、子供たちと一緒にフィリピンを訪れました。ホームレスの方々のためにトレンド基金から住宅建設材料の購入資金を寄付したためです。
灼熱の太陽の下、畑を耕し、井戸を掘りました。しかし、物理的な活動だけで、この経験を説明することはできません。私達は、活動を超越した何かを得たのです。それは、世界との関係、そしてその認識でした。
最終日、UCLAを卒業したフィリピン系二世の若いボランティアがやってきて、スピーチをしました。彼には米国で働く機会もありましたが、フィリピンでボランティアをすると決断しました。その理由を彼はこう説明しました。
「取り残される人々がいる限り世界をより良くすることなどできないことに気づいたのです。貧しい人と富める人が一緒になって働き、互いを尊重することを学ぶ機会を提供することで、平等性や誇りが生まれ、世界は私たち全員にとってより良い場所となっるでしょう」
彼のスピーチにははっとさせられました。そして、三日間に起きた小さな出来事のひとつひとつについて、本当の意味を理解することができました。
地球市民になるということは、国境、年齢、性別、尊敬、感謝、そして理解しあうことだ、ということです。私達は尊重し尊重され、互いを理解できるよう、努めていくべきです。尊敬は、他の人を尊重し、感謝し、理解した時に初めて得られるものだからです。
トレンドマイクロはグローバル企業としての誇りを持ち続けてきました。
しかし、世界各地にオフィスを構えるだけでグローバル企業と呼べるのでしょうか?社員1人ひとりが地球市民としての意識を持つことができれば、互いを尊重、感謝、理解し、共通のビジョンに向かって協力して歩むことができるはずです。

