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第1章 最新ウイルス事情
より犯罪化が進むパソコンウイルス
近年、個人情報や金銭を盗むため作られた、犯罪に直結するパソコンウイルスが激増しています。
何かを盗むという性質上、ウイルスの感染方法も活動内容もユーザから隠れたところで行われるように変化しました。
感染していても一般のパソコンユーザでは気づくことさえできないという悪質なものが少なくありません。「ウイルスに感染しないためには知らないメールアドレスから届いた添付ファイルは実行してはいけません」「怪しいURLはクリックしないようにしましょう」などという従来のウイルス予防法だけでは通用しなくなってきているのです。
急増する「Webからの」脅威
感染報告数が急増しているのが、Webサイトを介して感染するウイルス。ウイルス制作者はウイルスを埋め込んだWebサイトを用意し、ユーザがそのWebサイトにアクセスすると、知らないうちにウイルスが勝手にダウンロードされてしまうというものです。
もし、閲覧しているWebサイトの中にウイルスプログラムが混入していたとしても、普通のユーザでは気づきようがありません。
アクセスしただけで感染するというだけで十分に厄介なのですが、
最近では手口がさらに巧妙になり、欧米では企業などの「正規のWebサイト」が改ざんされ、ウイルスが埋め込まれたという被害も増加しています。
つまり、昨日までは安全だったWebサイトが、次の日には突然ウイルスを撒き散らしているということもありえるのです。
ひとつのウイルスが大量のウイルスを引き寄せる
Webサイトを介して感染するウイルスは「ダウンローダ型」というタイプが多いのも特徴の一つといえます。
「ダウンローダ型」のウイルスに感染してしまうと、そのウイルスに引っ張られるように「IDを盗むウイルス」「パソコンを外部から操作できるようにするウイルス」「キー操作の記録を盗むウイルス」など、多種多様なウイルスがダウンロードされてしまうのです。たった数分間で、20~30個ものウイルスがダウンロードされてしまったという事例も報告されています。
ターゲットを絞った攻撃も急増
もうひとつ、最近のパソコンウイルスの顕著な傾向として、特定の団体や地域、特定のソフトを使用しているユーザを狙ったウイルスが増加していることがあげられます。
以前はOSの脆弱性を狙うような大規模なものが多かったのですが、OSの安全性が高まるにつれて、より小規模なソフトウェアの脆弱性を狙うウイルスが増えてきています。
代表的なものにオンラインゲームのユーザを対象として、IDやパスワードを盗み取るウイルスがあります。




