有人宇宙システム株式会社

jamss_01

jamss_02

毛利さん、若田さん、野口さんのスペースシャトルでの作業、今年10月のロシアのソユーズによる食品酵母打ち上げなど、宇宙にヒトやモノが上がる時、その裏方には、必ず有人宇宙システム株式会社がある。この日本唯一のユニークな業態の会社のウイルス対策について総務企画部の齋藤宏氏と運用管理担当のSEに詳しく聞いた。

「有人宇宙システム」とは?

jamss_03

-- まず、有人宇宙システム株式会社(以下JAMSS)の業態についてお聞かせください 。

名前の通り、主に宇宙における有人活動に関するエンジニアリングを行う会社です。最近の有人宇宙活動では何といっても野口さんが有名ですが、あの時も弊社の社員が同行して、様々な活動をサポートしました。また別の例で申しますと、この10月に、食品酵母が、ロシアのソユーズに載って宇宙に打ち上げられました。これに関しては、企画立案支援段階では、実験目的、打上げ手段、打上げ時期、打上げ費用、酵母容器選定、輸送等に関しての実現性、コストなどの詳細に検討をお手伝いしました。また対ロシア調整の窓口としては、ロシア側の搭乗員訓練、酵母容器の安全性実証、各種ドキュメントの作成などの支援を行いました。

 

-- 食品酵母を宇宙で運ぶ・・・いったいどこの依頼なのでしょうか。

高知県宇宙利用推進研究会と高知県酒造組合の依頼により、高知県工業技術センターが準備した酵母を宇宙へ運ぶことになっています。このように、宇宙に人が行ったり、宇宙での生活用品が運ばれている時は、弊社が裏方として活動していると思ってもらって、まずまちがいありません。

-- そのような多彩な宇宙活動を行っているJAMSSですが、そのような業態に特有の、セキュリティ管理の大変さというのは何かありますでしょうか?

ソユーズを使う際には、ロシアとの連絡が頻繁に、またスペースシャトルを使う時には、アメリカとの連絡が頻繁になります。一般論として、凶悪なコンピュータ・ウイルスは欧米発で発生することが多く、弊社のような海外との連絡が頻繁な会社では、最新のウイルスがあっという間にやってくることも大いにありえます。ですから最新のパターンファイルへの更新は、確実にできていなければなりません。弊社特有というほど大げさなものではありませんが、一つの特徴ではあるでしょう。

客先常駐SEの立場から見たトレンドマイクロ

jamss_04

-- 現在、JAMSSのネットワークはどのように運用されているのでしょうか?

弊社のネットワークの運用管理は協力会社に委託しており、こちらのMさんに常駐していただいています。

 

-- ではMさんにお伺いしたいのですが、そのように顧客の会社に常駐し、ウイルス対策など「顧客のネットワークのセキュリティ」を運用する立場においては、具体的にどのあたりが大変でしょうか?

表現が難しい所ではありますが、やはり、「自分の会社でなく、お客様のネットワークを運用している」という点では非常に気を使います。自分の会社のIT運用であれば、様々な手順やダンドリでも、少々の無理を聞いてもらうことは可能ですし、何か問題があった時でも、最終的には、社内にあやまって何とかなるという部分があります。しかしお客様のネットワークの運用では、何をする場合でも、あらかじめお客様の承認を得る必要があります。そういう、手順、手続きが重要であり、厳密な対応が求められます。

-- そういう状況にある運用担当者を支援するには、ウイルス対策ソフトはどうあるべきなのでしょうか?

そういう状況だからということでもないですが、とにかくパターンファイルの更新が確実に正確に行われること。これは必須ですね。また、遠隔リモート管理がスムーズに行えることも重要です。特にJAMSSの事業所は、つくばと東京に分かれています。東京のクライアントを管理するためにも、リモート管理は大変に重要です。

-- そうした要件を考慮したとして、トレンドマイクロ製品の現在の使用感はいかがでしょうか?

現在ゲートウエイ対策としてInterScan EEを使用し、全200台のクライアント・サーバ対策として、Client/Server Suiteを使っています。使い続けてかれこれ5年になりますが、おかげさまでこの5年間、ウイルス被害に遭うこともなく、この点はまずは感謝申し上げます。さて、二つの利用製品の評価ですが、まずパターンファイルについては、トレンドマイクロは、新たなウイルスに対するパターンファイルの配信が早くて良いと思います。現在JAMSSでは、トレンドマイクロのパターンファイル状況を、常にポーリングし、トレンドマイクロ側で更新があれば、社内の全システムもアップデートするという、『随時更新』の形で運用しています。そういう運用でも、特にリソースが過剰消費される様子もなく、これは良いと思います。

-- 遠隔リモート操作など管理面についてはいかがでしょうか?

InterScan EEも管理コンソールであるTrend Micro Control Managerも、共に管理しやすい印象があります。InterScan EEの管理画面にしても、Web形式で、左に項目別のメニューがあって、そのメニュー項目をクリックすると、右に、設定画面が出るという、何といいましょうか、当たり前の構成なのですが、その当たり前さが良いように思います。この辺は国産製品の強味なのかもしれませんね。外国の製品の場合、性能が良くても、管理画面が妙に外国風で分かりづらいものも時たまあるとのことですから。

遠隔地でウイルスが見つかった場合の対処の段取り

-- InterScan EEでのゲートウエイでのウイルスの検出状況はいかがですか?

5年前から今日に至るまで、地道に確実にウイルスを防いでくれています。おかげさまで、この5年間、JAMSSの中で、特にウイルス被害が起きたことはありません。

-- クライアントの方からウイルスが来そうになる事はありますか?

あります。外部記憶メディア経由で侵入しようとしています。しかしながらウイルスバスターが検出してくれるので、水際で止められる状況が実現できています。

-- 先ほど、遠隔管理が重要とのことでした。もしクライアントでウイルスが発見された場合は、対処のフローはどのようになっているのでしょうか?

東京の本社でウイルスがUSB経由で侵入しようとし、それをウイルスバスターが検出したと仮定してみます。その場合の対処フローは以下の通りです。

  1. クライアントのウイルスバスターがウイルスを発見する。
  2. その事が、つくば事務所の管理サーバにログ記録される。
  3. それと同じタイミングで、管理者に、ウイルス検出報告メールが来る。
  4. そのメールの内容を確認後、さらにトレンドマイクロのウイルス情報Webなどでウイルス情報を調べ、そのウイルスが「どの程度、凶悪なのか」を把握する。
  5. 凶悪ウイルスの場合は、直ちに警戒レベルを上げる。それほどの破壊活動もない、 マイナーなウイルスの場合は、ウイルス発見PCの所有者に、注意喚起する。
 

要するに、管理者である私の配下に、ウイルスバスターという「ウイルス対策担当の部下」がいて、ウイルスを見つける、駆除する、報告を上げるまでは部下の仕事。私は部下からの報告を見て、次のアクションを決める…そういうイメージです。

-- 「部下であるウイルスバスター」が上げてくる、ウイルス感染報告。内容のわかりやすさはいかがでしょうか?

わかりやすい日本語で書いてあり、理解しやすいと思います。報告書として十分、活用できるレベルです。

企業はセキュリティ予算をどれぐらいかけるべきか

-- 試みにお伺いしたいのですが、企業は、ウイルス対策などセキュリティにどれぐらいの予算を割くべきだとお考えでしょうか?

一般論といっても難しいので、JAMSSの場合ではということでお話します。弊社の場合、宇宙関係の仕事ということもあって、取引の多くはJAXAです。つまり、不特定多数のお客様と接することもなく、従って多数の個人情報を保有しているわけでもありません。ただし、JAXAの宇宙関連の情報など、機密性の高い情報を扱うことは多いので、そうした情報の管理は確実に行わなければなりません。こうした条件を前提とした場合の、ウイルス対策の位置づけは、そうですね、「当たり前に確実に行えていなければならない、基礎部分」とでも言えると思います。ですので、この位置づけに応じた予算配分がなされることになります。

トレンドマイクロへの今後の期待

-- ご参考までにお伺いしたいのですが、冒頭で、野口さんのサポートとしてJAMSSの職員もアメリカに行ったとのことですが、その方が携行したノートPCにもウイルスバスターが入っていたのでしょうか。

はい、ウイルス対策は先も述べたように「基礎部分」ですから、当然インストールしていきました。この時は、JAMSSのネットワークを離れる事になったので、ウイルスバスター2005を別途購入し、インターネット経由でパターンファイルを更新しました。

-- 最後に、今後のトレンドマイクロについてご意見ご希望などあればお聞かせください。

今後とも、確実な技術革新、確実なパターンファイル更新をお願いいたします。弊社の場合、JAXAと関わりが深いということもあり、JAXAのセキュリティ仕様、国のセキュリティ仕様に準拠した運用管理が必要不可欠です。そうした要件を確実にクリアできるような、「頼れるウイルス対策製品」を今後も作り続けていただきたい。ウイルス対策のような基礎セキュリティを担う企業として、社会的責任も大きくなっていると思います。今後も優れた技術とサービスを継続提供してください。期待しております。

InterScan VirusWall エンタープライズ エディション

有人宇宙システム株式会社の導入製品詳細

isvwee_88

インターネットゲートウェイのためのセキュリティ対策

ゲートウェイにおけるウイルス対策とメールコンテンツフィルタリング機能統合製品です。

cssuite_88

クライアント/サーバ向けのウイルス対策をセットに

ウイルスバスターコーポレートエディションとServerProtectのセット製品です。

 

導入企業プロフィール

会社名

有人宇宙システム株式会社(JAMSS)

URL

http://www.jamss.co.jp/index.html