神奈川県教育委員会:運用部門│導入事例

(2006.3.31掲載)

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トレンドマイクロ製品の採用により、全174校の県立学校でウイルスをゲートウェイで駆除することを実現

神奈川県では、県立学校のネットワークを統合し、Webサイトやメールアドレスの割り当てを行うと同時に、ウイルスバスターコーポレートエディション(一部他社製品併用)やInterScanMessaging Security Suite、InterScan Web Security Suiteなどを用い、セキュリティ環境の一元管理を目指した。教員のウイルス対策負担が軽減され、均一かつ高いレベルのセキュリティ環境を各校に提供することができるようになった。


導入背景

「ウイルス対策はクライアントのみ。しかも管理は各校で行われており、被害が生じた場合には教員への負担が大きいことが課題でした。」

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文部科学省の方針に沿って学校教育へのコンピュータ導入が進められる中、神奈川県では県立学校におけるIT環境整備を進めてきた。各校の職員室やパソコン教室に数十台のPCを設置、インターネット接続環境を用意し、授業・教員の業務などで活用している。しかし、インターネット上のウイルス等の脅威に対して、これまでの対策では不十分だったようだ。 「もちろん、以前からウイルス対策は施していました。ですが、クライアントにおける対策のみにとどまっており、しかも管理は各校に委ねられていました」と、神奈川県教育委員会 教育局教育政策課情報化企画班 主幹の稲垣一郎氏は言う。対策が不十分であったことから、過去にはウイルス感染によるPCのトラブルもあった。「トラブル時の対応も、基本的に校内で行われていました。私ども教育委員会には、その復旧等の報告書が届いていました」(稲垣氏)。教員の職務はPCの復旧作業ではない。 だが、神奈川県の県立学校は全174校にのぼる。厳しい財政状況の下、各校に専任の情報担当職員を配置することは困難だ。また、パソコン教室とは完全に切り分けられているとはいえ、教員が使うPCもセキュリティのレベルでは教室と同程度だった。生徒の成績や内申書など、重要な個人情報が満載された教務用PCも、より高いレベルのセキュリティ対策を施すことが求められていた、と稲垣氏は説明する。

 

選定ポイント

 

「公正な入札によって決定されました。条件を満たした上で、最も低コストに導入できる製品を選んだと言えるでしょう。」

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神奈川県では、各校が直接インターネットに接続されていたのを改め、全校を広域イーサネットで結び、共通のネットワークセンタを通じてインターネットに接続されるようにすることを決定した。センタで一元管理を行うことにより、ウイルス対策やWeb等のフィルタリングなど各分野において、均一かつ高いレベルのセキュリティ環境を全校に施すことができる。また、各校にサブドメインを割り当ててWebサイトを立ち上げられるようにしたほか、希望する教員には教育委員会ネットワークのメールアカウントを使えるようにした。 この構想は2002年から策定され、2005年2月~3月のテスト運用を経て、4月1日から本格実施となった。

ウイルス対策としては、クライアントにウイルスバスター コーポレートエディション(一部他社製品併用)(以下、ウイルスバスター Corp.)、ゲートウェイにInterScan Messaging Security Suite(以下、IMSS)およびInterScan Web Security Suite(以下、IWSS)が採用されている。「我々にもきちんと管理でき、かつファイアウォールなどとの相性の良いものを、という条件で選定し、公正な入札によって決定されました。条件を満たした上で、最も低コストに導入できる製品を選んだと言えるでしょう」と、教育局教育政策課 情報化企画班 副主幹の永吉克己氏は言う。「教員の方々にあまり負担をかけたくなかったので、新たな環境の構築に際してはシステムインテグレーターの協力を得て行い、コーポレートエディションを導入する場合には、マニュアルなどを整備した上で各校の教員が設置するという形をとりました」(永吉氏)

 

運用状況

 

「ウイルスに関する問い合わせはなくなり、黙々と働いてくれるので運用も楽です。トレンドマイクロのサポートも助かります。」

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神奈川県立高校ネットワークでは、IMSSとIWSSがネットワークセンタに、ウイルスバスター Corp.の管理サーバが多くの学校に設置されている。この管理サーバを設置するため、教員用のイントラネット上にマニュアル等を掲載し、こうしたマニュアルを見て、各教員がインストールを行ったという。「Windows 2003 Serverにウイルスバスター Corp.サーバを導入する際、一部でIIS(Internet Information Services)が立ち上がらないといったトラブルがありましたが、その後のクライアントへのインストールはWebベースで順調に進めることができました。 そして導入後は、ウイルスに関する問い合わせはほとんどなくなりました。」と稲垣氏は言う。

ネットワークセンタで、IMSSやIWSSの管理を行っているのは、教育局教育政策課 情報化企画班 主査 三好哲郎氏らの管理チームだ。「IMSSやIWSSの通常運用はあまり手がかかりません。普段は特にメンテナンスする必要もなく、黙々と働いてくれていますね。ウイルス検知の報告を受けログを分析しますが、ログは膨大な量になるのでチェックするのは大変です。アクセスログの解析ツールがあると便利なのですが。問い合わせに対してはトレンドマイクロがきちんとサポートしてくれるので助かります」(三好氏)

 

将来展望

「教育現場でのIT活用は今後も進みます。セキュリティ意識向上のための研修をもっと行っていきたいと考えています。」

「普通の企業と同様のセキュリティを施したかったのです」と稲垣氏は言う。 今回のネットワークは、全校を結ぶセキュアな情報インフラに相当する。「これで、情報化を進めるための基盤ができたといえるでしょう。 今後は、教員や生徒たちに、もっと活用してもらいたいと考えています。新しい学習指導要領では一般科目でもITを活用するよう努めるようにと定められています。授業におけるIT活用は今後も進んでいくことは間違いありません。一般教室においてもPCを使えるよう、教育委員会として各校における校内LAN環境の整備を進めていきます」(永吉氏)。さらなるIT活用を進めていくに当たっては、セキュリティ意識の向上も欠かせない。神奈川県では今回のネットワーク構築に際し、各校の教員を集めてセキュリティ研修を行った。「今後こうした研修をもっと行っていこうと考えています」と稲垣氏は語る。

神奈川県立学校ネットワークでのウイルス対策概念図

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BIZ FOCUS

各校のウイルスバスター Corp. サーバをネットワークセンターで一元管理する Trend Micro Control Manager

今回構築されたネットワークでは、ウイルスバスター Corp.がインストールされるサーバが各校に配置されている。現在、ネットワークセンタでは、各サーバの死活監視を行っているのみで、ウイルス検出ログの詳細を把握するなどの細かな管理は行っていない。 Trend Micro Control Manager(以下、TMCM)を導入すれば、それが可能になる。「構想時には、クライアントのウイルス対策についても、センタからの一元管理を行うつもりでした。 しかし、当時のウイルスバスター Corp.では、監視エージェントを組み込む作業が複雑になるので、教員に大きな負担をかけてしまうと判断して見送りました」と稲垣氏は言う。なお、現在のウイルスバスター Corp. 7.0では、TMCMによる管理がより容易に行えるようになっているため、教員でも使いこなせるようになっている。「トレンドマイクロからも、TMCMを用いたトータルなウイルス対策環境の提案を受けており、今後は導入を検討していきます」(稲垣氏)

導入企業プロフィール

機関名

神奈川県教育委員会

住所

神奈川県横浜市中区日本大通33

業務内容

学校その他教育機関の設置・管理

URL

http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/kyoikusomu/index.htm

 

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