慶応義塾

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2003年夏のMSブラストで大きな被害を受けました。学術活動のためのオープン性とネットワークウイルス対策の両方をTrend Micro Network VirusWall 1200で目指します。

導入背景

2003年夏のMSブラストで大きな被害を受けました。
それをきっかけとして、大学という環境に合うネットワークウイルス対策製品を模索したのです。

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福澤諭吉の「全社会の先導者たらんことを欲するものなり」という精神のもと、1858年に建学された慶應義塾大学は、周知の通り日本を代表する私学のひとつである。同校におけるネットワークの歴史は非常に古く、理工学部(矢上キャンパス)において日本初のネットワークが誕生したのが1984年のこと。以来、キャンパスは高度情報化の道をたどり、1991年には三田、日吉、信濃町、矢上、湘南藤沢の各キャンパスがネットワークで結ばれるようになった。

これらのネットワークを管理し、学内の情報基盤利用を促進するための存在が、1999年に設立されたインフォメーションテクノロジーセンター(以下、ITC)である。セキュリティ対策もITCの重要な業務であり、とくにネットワークウイルス対策として同センターでは現在、Trend Micro Network VirusWall 1200(以下、Network VirusWall 1200)を試験的に導入しているところである。その背景についてITC本部の宇佐見幸光氏は次のように語る。「直接のきっかけは2003年夏のMSブラスト。大学だけでなく、中学や高校といった一貫教育校も含めてネットワークウイルスでは初めての大規模な被害となりました。夏休み中ということもあって、管理者の行方がつかみにくいことも悪影響を及ぼしましたね」この経験でネットワークウイルス対策の必要性を痛感したITCは、大学というある意味特殊な環境に適合する製品を模索。そしてトレンドマイクロのセミナーに参加し、Network VirusWall 1200の評価導入に至ったのである。

 

選定ポイント

「他人には被害を与えない」という仕組みを作るのが目的。
そのためにも、持ち込みPCのチェックができる機能がありがたいですね。

慶應義塾大学におけるウイルス対策には、根底に大きな問題が横たわっている。それは、利用されるPCの多くが学生個人の所有物であり、なおかつ使用目的が学術研究用途だということである。同校の信濃町を除く各キャンパスでは無線LANが利用でき、情報コンセントと呼ばれるネットワーク接続コーナーも用意されている。アカウントを取得した学生は、これらを通じて自分のPCを学内ネットワークに接続することができるのである。そしてもちろん、各研究室においてもネットワークへの接続が可能となっている。こうした環境について、宇佐見氏は「PCの所有者はあくまで個人なので、エージェントなどを配布するような強制はできないのです。また、学術用の特殊なソフトウェアや自作ソフトウェアを利用することも多く、セキュリティパッチ適用の強制などもやはり難しいのです」と説明する。しかし、個々のPCに強制力を働かせられないとはいっても、ウイルスの被害をネットワーク全体に拡げるわけにはいかない。「それまでもウイルスに関する啓蒙活動はしていたものの、チェック機構はなかったんです。Network VirusWall 1200はその点、持ち込みPCのチェックができるのでありがたいですね。強制力はなくても勧告はできますし、パターンファイルが古いPCはネットワークに接続させないようにもできます。『他人には被害を与えない』という仕組みをしっかりと作っていけるのではないかと思いました」と、Network VirusWall 1200のメリットを宇佐見氏はこう評価している。

運用状況

性能面には満足しています。学術活動のためのオープン性とウイルス対策のバランスをどう取るかが、大学における運用面の課題です。

現在は一部における試験的な導入であるが、その使用感について宇佐見氏は次のように評価している。「こうした機能を、サーバを用意してソフトウェアをインストールして、というのでは、とても対応できるものではありません。その点Network VirusWall 1200は導入の容易なアプライアンス製品であり、本学としても望ましいレベルを実現していると言えますね」また、管理面にも高い評価が与えられている。「本学のネットワークは、全体的なところはITCで管理するのですが、各学部学科、各研究室といった末端部分の管理は、それぞれにおいて細かい部分を管理しています。研究室レベルでは実質的に学生が管理することもあり、どうしても不安定になりがち。しかしNetwork VirusWall 1200は一度導入してしまえば、その後はTrend Micro Control Manager 3.0で集中管理が行えます。そうした面も助かりますね」設置の方法としては、各研究室、あるいは各一貫教育校をひとつのセグメントとして、それぞれのセグメントに対してNetwork VirusWall 1200を適用していくことをITCでは考えている。「とはいうものの、実際には膨大な数の研究室が存在します。当面は危険度の高い箇所から順次適用していくことになるのではないでしょうか。パフォーマンスについても見極めているところですが、場合によっては複数の研究室に対してひとつのNetwork VirusWall 1200を適用させることも可能かもしれませんね」

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Network VirusWall 1200の性能面については一定の評価を下している宇佐見氏だが、運用面についてはまだ試行錯誤の段階にあるともいえる。「やはり、大学という環境が大きなネックとなっていますね。全体を管理するITCとしてはウイルス対策を強力に推進したいのはやまやまなのですが、一方では、学術活動を縛るわけにはいかないのでなるべくオープンにせざるを得ません。そのバランスが難しいのです。たとえば、現状ではNetwork VirusWall 1200で、最新のセキュリティパッチが当たっているかどうか、最新のパターンファイルに更新されているかどうかをチェックします。しかし、その結果に対してどう対処するかが悩みどころなのです。個人PCであることや学術ソフトを利用していることを考えると、セキュリティパッチの強制配信は無理でしょう。しかし、最新パターンファイルの強制配信ならば大丈夫かもしれません。アカウント発行の際にコンセンサスを取るなどして、こうした運用面についてもきちんと確立していきたいですね」

将来展望

今後はウイルスバスターの全学的な配布も検討しています。
Network VirusWall 1200と合わせてウイルス対策を底上げしたですね。

Network VirusWall 1200の試験導入は良好であり、順次拡大を考えている慶應義塾ITC。今後はより積極的なウイルス対策として、トレンドマイクロウイルスバスターの全学的な配布を検討している。「あくまで希望者に対してであって、強制ではありません。しかし、大学側でウイルス対策ソフトを用意するという試みは、学生にも受け入れられるものと考えています。Network VirusWall 1200の適用と合わせて、なるべく浸透すればいいですね」と、クライアント側からのウイルス対策の底上げにも言及する宇佐見氏である。また、宇佐見氏は「新種のウイルスに迅速に対応できるTrend Micro Enterprise Protection Strategyも魅力的。これからは、より積極的な予防措置が必要となるでしょうね。それと、シスコシステムズと提携したとのことですが、ハードウェアのレベルからウイルス対策の連携ができるようになるとたいへん嬉しいですね。」と、トレンドマイクロの今後の活動についても大きな期待を寄せている。

導入企業プロフィール

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導入機関

慶應義塾

 

設立

1858年

キャンパス

三田・日吉・信濃町・矢上・湘南藤沢(SFC) 5箇所

塾長

安西 祐一郎

学生数

約30000名

教職員数

約4000名

URL

http://www.keio.ac.jp/

 

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