株式会社ショーワ

株式会社ショーワ

マルチレイヤーによるスパムメール対策で効率的にスパムメールをブロック管理負担を大幅に軽減。

自動車部品メーカーのショーワでは、2005年よりスパムメールが急増。管理者はその対策作業に毎日数時間を費やすことになり、また社員からも「迷惑メールが多くて困る」と問い合わせも増えたことから、スパムメールの効率的な対策が必要となっていた。その対策として、 Trend Micro InterScan VirusWall エンタープライズエディションとTrend Micro Spam Prevention Solutionの組み合わせを導入、複数レイヤーからなるスパムメール対策により、全体の約8割がスパムメールとしてブロックされるようになった。この結果、社員に届くスパムメールを大幅に減らすと同時に、管理者の作業負担も軽減された。

導入背景

「2005年以降スパムメールが急増し、管理者、社員の日常業務に負担がかかる」

 主に自動車関連部品の製造・販売を世界的に展開する、株式会社ショーワ(以下、ショーワ)。世界13ヶ国25拠点を持ち、取引先も各国に存在するため、Eメールは重要な連絡方法となっている。ところが近年になって、スパムメールが急増し業務に支障をきたすようになってきた。

矢島氏

 管理本部 情報システム室の矢島浩二氏によると、「スパムメールは2005年頃から段階的に増加してきました。毎月のスパムメール数は、2005年5月に4,000通でしたが、2006 年1月に10,000通、同10月には20,000通にまで達し、外部のメールサーバにも宛先不明の保留メールが数百通たまっている状態になり、その後も増加傾向にありました」と語る。
 同社では以前からセキュリティ対策にトレンドマイクロ製品を活用しており、スパムメール対策にはTrend Micro InterScan Messaging Security Suite(以下、InterScan MSS)のコンテンツフィルタリング機能を用いてスパムメール削減に取り組んでいた。しかしInterscan MSSのコンテンツフィルタリングの場合、規則性を出さないと登録できないなど、大量のスパムメールとともに管理者である矢島氏はかなりの作業負荷を強いられていたという。
 「ホームページ上で公開しているアドレスに届いたスパムメールを確認、その差出人アドレス、件名などを集計し、これらを手動でInterScan MSSに登録していったのです。この作業は毎日、数時間もかかっていました」(矢島氏)
 ついには、社員から矢島氏へのスパムメールに関する問い合わせも急増していった。「スパムメールに関する問い合わせが増えたのは2006年11月頃でしたね。サンプルを転送してもらって確認しても、差出人アドレスが毎回違うなど、当時のシステムでは対応できないものでした」(矢島氏)
 こうした動向を受けて、ショーワでは本格的なスパムメール対策を講じることになった。

 

選定ポイント

「マルチレイヤーによるスパムメール対策が作業負荷を軽減できると判断」

 当初、ショーワではアプライアンス製品か、アウトソーシングサービスによってスパムメール対策を行おうと検討していた。
 「スパムメール対策は新たな分野のソリューションですから、我々も使い勝手を覚える必要があります。アプライアンスやアウトソーシングなら使いやすいと考えて、いくつかのベンダーを検討していました。このうち、アウトソーシングでは隔離メール確認のために社員に外部サイト参照ができるようにする必要があるなど、セキュリティ面やコスト面で合わないため、メンテナンスが容易なアプライアンス型に絞って具体的な製品を探していました」(矢島氏)。
 一方、トレンドマイクロからは、2007年1月に、Trend Micro InterScan VirusWall エンタープライズエディション(以下、InterScan VirusWall EE)およびTrend Micro Spam Prevention Solution(以下、SPS)によるソリューションを提案し、これが採用された。
 「InterScan VirusWall EEとSPSとの組み合わせにより、従来のコンテンツフィルタのほかにIP Profiler、レピュテーションサービスによる、マルチレイヤーのスパムメール対策が実現すると聞いて、期待感を持ちました。構築費用についてはアプライアンス製品より負担がかかりますが、トレンドマイクロは運用面でのライセンス費用の負担が低く、トータルでみるとアプライアンスよりも安価に実現できると考えました。また、これまでに多くのトレンドマイクロ製品を使ってきた経験から十分に信頼できるという考えもありました」と、矢島氏は採用理由を説明している。
 ショーワではInterScan VirusWall EEとSPSのほか、Trend Micro Client/Server Suite、Trend Micro Control Manager (以下Control Manager)などを以前から利用しており、セキュリティ対策をトレンドマイクロへ一本化していた。そのため、他のベンダーからスパムメール対策製品を導入するより、運用時のライセンス管理やサポート面での対処も容易になるという考えもあった。
 また、導入に際しショーワではシステムインテグレーションを担当する業者に依頼し、サーバの負荷テストを実施している。
 「導入に際しては、社内へのメール配信不具合などの懸念を払拭するため、1日10,000通のメールを1週間にわたり連続で配信。高負荷が続いても全く問題なく動作できることが確認できたため、本番導入に踏み切りました」(矢島氏)

 

運用状況

「スパムメールとして約80%をブロックし、管理作業を大幅に軽減」

 導入はこれまで使ってきたControl Managerの旧バージョンがサポート切れになるのを契機に2007年7月に行われた。導入前の入念なテストのおかげで、トラブルもなく順調に稼働しており、スパムメール対策としては、大きな成果を上げているという。
 「運用開始後に調べてみたところ、レピュテーションサービスにてスパムメールとして約70%がブロックされています。IP Profilerでは、さらに約8%をブロックしています。そして全体では、約80%がスパムメールとしてブロックされていますね。これまで検知していなかったものを検知でき、期待した通りの精度だと思います。もちろん、スパムメールに対する社員からの声も、パッタリと止みました」と矢島氏は評価している。
 さらに、コンテンツフィルタリングの設定を手動で行う必要がなくなったことから、管理者である矢島氏の作業負担も、おおむね1日数時間から20~30分程度まで大幅に軽減され、矢島氏はSPSに対して満足しているという。
 今後の運用課題としては、レビュテーションサービスにより取引先からのメールがブロックされるケースが発生しているため、対策を検討している。

 

概念図


将来展望

「部品図面や個人情報の流出対策をはじめ、まだまだ課題はあります」

 現在、ショーワでは適切な資産管理システムの導入や情報漏えい対策を強化するプロジェクトも進行中だ。同社にとって貴重な財産である部品図面はもちろん、個人情報などの流出も避けねばならないため、それらを防止する手段として、万が一流出したとしても証跡を確保できるようにするID統合管理としてActive Directoryを展開している。Active Directoryの導入により隔離されたスパムメールを各ユーザごとにWebベースで確認できる機能も使えるようになるため、管理者のより一層の負担軽減に繋がることも期待できる。
 「セキュリティと利便性は相反する関係にあります。そのため利便性が損なわれることなく、セキュリティが確保できるような製品作りはもちろんのこと、運用面においても簡単で分かりやすいユーザインターフェースの製品を期待しています」(矢島氏)

 

BIZ FOCUS

InterScan MSSとSPSの組み合わせによりスパムメール対策効果を最大限に発揮

レピュテーションサービス、IP Profiler、コンテンツフィルタリング型検索エンジンと、3つのレイヤーによるスパムメール対策を実現したSpam Prevention Solutionは、InterScan Messaging Security Suite(またはInterScan VirusWall エンタープライズエディション)のオプションとして提供されている。
SPSの組み合わせにより、メールサーバへ接続しようとするIPアドレスを、トレンドマイクロが管理するデータベースによって確認し、問題のある送信者からのメールをブロックするレピュテーションサービス、スパムメール送信者の行動に着目した技術で、単一のIPアドレスから何度も繰り返しメール送信を試みるなどの攻撃を受けると、その IPアドレスをスパムメール送信者とみなし、ブロックあるいは遅延させるといった対応を行うIP Profilerを利用することが可能となる。レピュテーションサービスとIP Profilerの組み合わせにより、企業のメールサーバへ到達するスパムメールを大幅に減らすことができ、サーバやネットワーク、ショーワ事例のように管理負荷を軽減することができる。増加するスパムメール対策としてInterScan MSSとSPSによる複数階層の対策は、管理者にとっても企業にとっても有効なソリューションだろう。

 

導入企業プロフィール

会 社 名:株式会社ショーワ
創   立:1938年10月
本   社:埼玉県行田市藤原町1丁目14番地1
代 表 者:取締役社長 飯山和人
資 本 金:126億9,800万円(2007年3月現在)
従業員数 :10,014人(2007年3月現在)
事   業:四輪車・二輪車用ショックアブソーバ、デファレンシャルギヤ、ステアリングシステム、ガススプリング、船外機用油圧機器など、主に自動車関連部品の製造・販売を手掛ける。
URL:http://www.showa1.com/

 

印刷用資料

株式会社ショーワ

株式会社ショーワ_IMSS+SPS導入事例PDF(2ページ、1387KB)

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