東芝テックソリューションサービス株式会社
POSシステム周辺のPCに対するセキュリティ対策をクラウド型で提供
低廉なサービスメニューの追加でより幅広い顧客ニーズに応える
店舗業務を遅滞させないためのセキュリティ管理サービスを提供
小売業で活用されるPOSレジ関連のハードウェアやシステムのメンテナンス、サポートを一手に引き受ける、東芝テックソリューションサービス。北海道から沖縄まで全国のサービスステーションから、365日24時間対応のサービスを顧客に提供している。
また同社では、POS関連サービス以外にも、サーバのハウジングによるデータ運用代行、リモート監視やヘルプデスク、ネットワーク構築などの多彩なシステムサービスを展開。各サービスをワンストップで提供できる体制を整え、幅広い顧客のニーズに応えている。
10年ほど前から提供している「ウイルス防御サポートサービス」もその1つだ。これは、トレンドマイクロの「ウイルスバスター コーポレートエディション」を採用したセキュリティサービス。月額払いの年間契約方式でサービスを提供し、顧客のセキュリティ対策を支援している。
POS周辺システムのセキュリティ対策の重要性について、プラットフォームサービス推進部 運用サポート技術グループ 係長の堀切誠之氏は次のように話す。「POSに接続されている業務用PCの多くはインターネットにつながっていますから、ウイルス対策は必須です。さらに、近頃ではUSBメモリを介してウイルスが侵入するなど、ウイルス感染経路も複雑化・多様化しています。したがって、POSの停止、ひいては、店舗業務の停止リスクを抑止するためにも、確実なセキュリティ対策が求められているのです」。
ウイルス防御サポートサービスは、このような問題に対応し、長年、顧客のセキュリティ対策をサポートしてきた。しかし、顧客からは新たな要望もあがってきていたという。
同サービスは、顧客側にサーバを設置し、そこから各クライアントPCを管理する形態で提供される。そのため、管理用サーバ設置に伴う初期投資が顧客の負担になっていたのだ。「特に管理対象PCが20台以下といった中小規模のお客様からは、より低価格なサービスを求める声が多くあがっていました」と堀切氏は打ち明ける。
オンプレミスの実績で信頼性を評価ブランドの知名度も採用の決め手に
このような顧客の要望に応えるため、同社では、顧客がサービスをネットワーク経由で利用できる「クラウド型ウイルス防御サポートサービス」をメニューに追加することを決定。クラウド上からサービスを提供すれば、顧客は管理用サーバ導入に伴う初期コストを抑えることができる。「IT予算の制約が厳しい中小規模のお客様にも、より手軽にサービスをご利用いただけるようになります」とプラットフォームサービス推進部 運用サポート技術グループの熊谷 聡氏は言う。また、運用管理も東芝テックソリューションサービスが一括で行うため、担当者の業務負荷を軽減できるというメリットもある。
同サービスの中核には、トレンドマイクロのSaaS型セキュリティソリューション「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(以下、VBBSS)」を採用した。「採用理由としては、第一にコスト面のメリットがあげられます」と熊谷氏は説明する。トレンドマイクロでは、サービスプロバイダー向けに「Trend Micro Service Provider License(以下、SPL)」という形態でのライセンス提供を行っている。これは、トレンドマイクロが提供する多様なセキュリティ製品を、月額ライセンスで利用できるサービスライセンス。より低価格で顧客へサービスを提供するためには、開発側のコストもできるだけ抑える必要がある。その点、月額利用のSPLであれば、サービス事業者は開発、運用のための投資を最小化できる。
加えて、トレンドマイクロ製品への信頼感も採用を後押ししたという。先に紹介したウイルス防御サポートサービス以外にも、同社ではPCのメンテナンスなどで客先を訪問する際に、USBメモリ型ウイルス検索・駆除ツール「Trend Micro Portable Security」を活用している。「これらの製品の質の高さと、迅速・的確なサポート体制。さらにはコンシューマー市場でも知名度が非常に高く、お客様の安心感を醸成できることなどもポイントとなりました」と熊谷氏は説明する。
「クラウド型ウイルス防御サポートサービス」の仕組み
顧客の規模やニーズに合わせた最適なサービスの提供を実現
こうした経緯を経て、同社は2011年10月1日よりクラウド型ウイルス防御サポートサービスの提供を開始した。「オンプレミス型のサービスに比べ、約半分のコストで済んだというお客様もいらっしゃるようです」と堀切氏は語る。同時に、大規模なシステムを抱える顧客にはオンプレミス型、比較的小規模な導入を考える顧客にはクラウド型というように、顧客に応じて最適な提案を行うことも可能になったという。サービスの開始以来、問い合わせは順調に増えているそうだ。
また、VBBSSの採用は、これまで同社が培ってきた運用ノウハウをそのまま活かせるという点でも効果は大きいという。「できれば、管理方法は従来と大きく変わらないほうがいい。そう考えていた当社にとってVBBSSは好適でした。また、画面の操作方法など、オンプレミス製品とクラウドサービスで異なる点についても、トレンドマイクロが勉強会を開催して懇切丁寧に解説してくれました」と熊谷氏は言う。
今後、同社はセキュリティマネジメントサービスのさらなる強化・拡充を図っていく構えだ。その一つとして、関係会社の東芝テックが近くリリース予定のタブレットPCをセットにしたPOSシステムソリューションに、トレンドマイクロの「Trend Micro Mobile Security」を活用することを予定しているという。
「将来的に、トレンドマイクロにはPOSレジ本体に適用するウイルス対策ソリューションの提供も期待しています。そして、ゆくゆくは当社のセキュリティ関連サービスの全局面を、トレンドマイクロ製品によって統一していきたい」と堀切氏は展望を語った。
【導入先プロフィール】
| 名称 | 東芝テックソリューションサービス株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 〒135-0042 東京都江東区木場5-8-40 東京パークサイドビル |
| 設立 | 1973年11月1日 |
| 資本金 | 2億円 |
| 従業員数 | 2,394名(2011年4月現在) |
| 事業内容 | POSおよび周辺システムの保守・メンテナンス、システムの運用サポート、ヘルプデスク、リモート監視、セキュリティマネジメント、システム運用代行などの各サービス |
| URL | http://www.toshibatec-ttss.co.jp/ |
東芝テックソリューションサービス株式会社導入事例PDF(2ページ、848KB)

