株式会社ネットワールド
スパムメールを効果的にブロックし業務効率が向上すると同時に管理者の負担も大幅に軽減
株式会社ネットワールドは、増え続けるスパムメールによって社員や管理者の日常業務に支障が出ることへの対策として、TREND MICRO Network Reputation Servicesを導入した。その結果、効果的なスパムメール対策が実現し、エンドユーザに届くスパムメールは大幅に減少、管理者のスパムメールの対応時間も軽減された。また、スパムメールをメールサーバ以前でブロックできるようになった結果、サーバ上でのコンテンツフィルタリングの負荷も軽減されている。
導入背景
「スパム増加の対策として手動でリストを作っていましたが毎日2時間以上かかり負担が増大していました。」
株式会社ネットワールドでは、多様な製品を販売する業務の中、スパムメールの増大に悩まされることが多かった。製品ジャンルごとに代表アドレスが用意されており、マーケティングや営業、技術スタッフなどに転送されるサポート用メーリングリストのアドレスとなっていたが、そういったアドレスに大量のスパムが届くようになっていたのだ。スパムをブロックするには、スパマーのブラックリストを用いて送信元IPアドレスで判別する方法、メール本文のキーワードなどによって判別する方法の、大きく2種類がある。 ネットワールドでも、前者の方法にはフリーのスパマーブラックリストを用いた送信者拒否、後者にはTREND MICRO Internet Messaging Security Suiteのメールフィルタリング機能をそれぞれ用い、スパム対策に取り組んできた。
「2005年9月頃までは、これまでの方法でおおむね対処できていたと思います。しかしその後、社内から『スパムが増えて困っている』と言われるようになってきました。そこで私も、いくつかのメーリングリストに登録してみたところ、大量のスパムが届いている実態を目の当たりにしたのです」と、情報システム室の清水俊幸氏は言う。 日常業務への悪影響を減らすべく、清水氏は対策の強化に乗り出した。その方法は、フリーのブラックリストから漏れているスパム送信元を調べてはリストアップし、受信拒否送信元として手動でメールサーバに登録、という地道なものだ。 この作業には1日に2時間以上かかることもあったという。「スパムメールに対応する負担が非常に大きくなってしまい、もっと効率的な対策が必要でした」(清水氏)
選定ポイント
「パートナーとしての信頼感に加え、管理負担が軽くてコスト面も有利というメリットに注目して採用しました。 ボットネットなどへの対処としてはNetwork Anti-Spam Serviceに期待しています。」
9月の半ば頃、スパム対策に悩む清水氏の許に、契約しているISPからスパム対策サービスの案内が届いた。 ISP側に設置したメール中継サーバでスパムを選別して中継を保留し、ユーザのメールサーバに届かせないようにするというものだ。「ですが、このサービスは、中継サーバ上でブロックされたスパムを定期的に誰かが確認する必要があります」(清水氏)。今後の運用を考えると、エンドユーザの管理が不要なものが望ましい。「そして、次に案内があったのが、TREND MICRO Network Reputation Services(以下Network Reputation Services)でした」(清水氏)。「情報システム室で管理する社内のセキュリティ製品に関しては、従来からトレンドマイクロ製品を使用していたので、その実績から、充分に信頼できるものと考えました」(清水氏)。すると、これまでのフリーのブラックリストでは1日あたり400件程度だったスパム判定数が、1日あたり1000件あまりにまで増えたという。「1000 件のスパムは、メーリングリストによって何倍にも膨らむ。メールサーバの前でInterScan Messaging Security Suiteでフィルタリングをしているので、インターネットの出口そのものが重くなるという心配もありました」(清水氏)
ネットワールドでは、管理の負担がかからないこと、および費用面の優位性からNetwork Reputation Servicesを選び、11月9日から正式に利用を開始した。 採用したのは、上位サービスであるTREND MICRO Network Anti-Spam Serviceだ。清水氏は、その理由を次のように説明する。「Network Anti-Spam Serviceは、グレーな送信元に対しても対応するという点に期待しました。これにより、ADSL環境を利用して複数のISPを切り替えつつ送信していく『渡り』や、無数のPCを外部から操って送信する『ボットネット』への対応が可能になると考えています。 基本サービスであるTREND MICRO RBL +Serviceも、海外サーバで中継されているスパムへの対処として心強い」
ネットワールドにおけるスパムメール対策概念図
運用状況
「エンドユーザに届くスパムは休み明けでも数件程度に減りました。 前よりユーザから『スパムが減ったね』と言われ、嬉しく思っています。」
Network Reputation Servicesは、ネットワールドの外側メール中継サーバに設定された。このサーバはDMZに設置されており、インターネットから届いたメールがファイアウォールを挟んだ内側メールサーバに転送される前に、Network Reputation Servicesによって送信元IPアドレスでスパムを判別し、ブロックするという流れだ。 「導入時の設定も簡単でしたね。サイトの手順通りに進めるだけで、設定そのものは10分弱でした。」と清水氏は導入の容易さを評価する。また、導入効果についても以下のように語る。
「導入した結果、実際に社内まで届くスパムの数は以前のおよそ1/4まで減りました以前は一部の社員からスパムメール対策の要望が寄せられていました。それが今では、スパムに関する苦情はほとんど聞かれないほどになりました。 苦情がないのは適切な対処ができた証拠だと思っています。苦情を聞くことがなくなったので、管理者としても精神的に楽になりました。また、社員から時々、『スパムが減っている』という話を聞くとうれしく思います」
将来展望
「管理負担が大幅に軽減されただけでなく管理者としては精神的にも楽になり、さらなるスパム対策強化としてコンテンツフィルタリングのキーワード強化に取り組んでいます。」
そして、管理者である清水氏も、以前のような負担はかからなくなった。メールサーバでのブラックリスト更新作業は、1日2時間以上費やしていた時間が、 10分程度までに軽減されたという。そして、時間的にも精神的にも余裕ができたことで、清水氏はさらなるスパム対策強化を進めることができるようになった。 現在でも、Internet Messaging Security Suiteのコンテンツフィルタリングは引き続き利用している。特に日本語スパムを、より少なくするのが目的だ。送信元IPアドレスを元にスパムをブロックするNetwork Reputation Servicesと、Internet Messaging Security Suiteのコンテンツフィルタリングによる対策を対に使うことで、より多くのスパムをブロックできるのである。 清水氏は言う。 「Network Reputation Servicesにより、外側のメールサーバでできるスパム対策は完了したと思っています。今は、Internet Messaging Security Suiteのキーワード登録で検出制度を高めるよう継続しています」
BIZ FOCUS
自社での導入経験を元に増え続けるスパムへの対策として販売強化に乗り出す
ネットワールドでは、トレンドマイクロ製品の販売代理店でもある。 同社では現在、自社での導入成果を元にしたNetwork Reputation Servicesの販売促進策の検討も進めているという。 スパムが今後もさらに増加するとみられている中、その効果的な対策であるNetwork Reputation Servicesの販売チャンスも増加すると期待されている。また、設定が容易に行えること、管理の手間がかからないなどの点から、販売しやすいサービスであると、営業・マーケティング部門からも評価されている。今回の導入成果は、システム提案のメニュー強化に役立つものと期待されているそうだ。「Network Reputation ServicesとInterScan Messaging Security Suiteの組み合わせのノウハウを提案するという案だけでなく、『営業活動の際に、自分の経験を踏まえてリアリティのある提案ができる』といった声があります」
導入企業プロフィール
会社名
株式会社ネットワールド
設立
1990年8月1日
本社
東京都千代田区神田神保町2-4
代表
代表取締役社長 中村康彦
資本金
5億8500万円
従業員数
230名(2005年7月1日現在)
事業
システムインテグレーターなどに対し、オープン系およびインターネット関連の最新技術、および各種のプロフェッショナルサービスを提供するITプロバイダー。


