「モバイルからの脅威」とは

セキュリティ最前線 (2007年11月26日掲載)

従来の多機能といわれた携帯電話では、企業のセキュリティを脅かすことは、ほとんどありませんでした。“多機能”とはいつつ、保存できるデータ(名前や電話番号のリスト、SMS/テキストによるメッセージ等)の容量も小さく、情報漏えいの標的としてもさほど関心を引くことはありませんでした。従来の携帯電話の場合、固有のオペレーティングシステムを実行させることができず、実行のためには、BREW(Binary Runtime Environment for Wireless:携帯電話向けのアプリケーションのプラットフォーム)のように、特別な環境が必要となりました。また、Webブラウザ機能や、サードパーティ製のアプリケーションをダウンロードする機能も万全ではありませんでした。ただ逆にこうしたことが、ウイルス、トロイの木馬型不正プログラム、「Webからの脅威」、その他の不正プログラムに対する免疫になっていました。

他方、スマートフォンと呼ばれる携帯端末は、従来の携帯電話にPDAやポータブルコンピュータ等を融合させたものであり、これまで以上に高度な機能が備わっています。高速のプロセス、拡張可能なストレージ機能、高速接続、標準化されたオペレーティングシステム、フル機能のWebブラウザ等、スマートフォンにおけるこうした機能が、真の意味で「携帯端末のコンピュータ・プラットフォーム化」を実現したといえます。スマートフォンを利用すれば、インターネット閲覧にも制限がなくなり、オフィス文書のダウンロード・変更・アップロード、ゲームのインストール、その他の業務関連のアプリケーションまで、デスクトップPCやノート型コンピュータで利用できる機能のほとんどを同等に利用することができます。

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